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エントリーリスト・リザルト

安達太良山を往復する
14kmのコース

 前日の大雨から一転、晴天に恵まれた9月6日、「安達太良山トレイル14K」レースが行われた。
 日本百名山のひとつに数えられている東北の名峰、安達太良山(標高1700m)。ここを往復するのが、14Kのコースだ。翌日行われる難易度の高い50Kに対して、14Kの完走率は例年ほぼ100%で、ビギナー向けの大会といわれる。そんな参加しやすい大会ゆえか、今回は10代から80代と幅広い年代からご参加いただいた。
 レース当日。7時30分から選手受付、スタートは10時というスケジュールで、会場のあだたら高原スキー場もどこかゆったりとした雰囲気が漂う。そして、定刻通り10時に、ソロ440名、ペア31組の選手が安達太良山山頂を目指して走り抜けていった。


ダイナミックな
山頂からの眺め

 スタート直後、すぐに林道に入る。狭い道なので、渋滞は必須。この林道を抜けると岩場に出る。ここを上り切ると前方が開け、正面に安達太良山が見えてくる。心が晴れるような、この時の気持ちよさは走った者にしかわからない。荒々しい景観の山頂付近は歩行区間となっているが、ここは周囲の山々を堪能する区間ととらえて、必ず歩いて進もう。
 安達太良山山頂からは、和尚山、鉄山、箕輪山、吾妻山、磐梯山などが望める、このコースのハイライト。そのダイナミックな風景に心も踊る。山頂を後にして、岩場を下り、林道を進めば、ゴールのあだたら高原スキー場ももうすぐだ。


新城11Kと32Kを制した
河崎鷹丸選手が優勝

 スタートから1時間20分後、トップでゴールに入ってきたのは、河崎鷹丸選手。今年のOSJトレイルランニングシリーズ第1戦と第2戦の新城トレイル10Kと32Kを制した選手だ。上りで2位以下を引き離し、苦手な下りを慎重に走っていたところ、ここで2位と3位の選手に抜かれたが、林道で抜き返して、みごとトップでゴールした。2位には昨年4位だった手嶋真紀選手、3位には15歳の平磯志真選手が入った。一方、女子は、昨年に引き続き、沼田夏楠選手が1位に。安達太良山トレイルが大好きという沼田選手のさわやかな笑顔が印象的だった。31組が参加したペア部門は、2回試走してレースに備えたという肥後武蔵選手、蔵人選手の親子ペアが1位となった。
 今年はすべてのランナーが時間内にフィニッシュし、完走率は100%に。10代から80代までみんな笑顔でゴールした、充実したレースとなった。 

取材・文/高橋寿子

【2025 OSJ 安達太良山トレイル14Kリザルト】
男子 女子
順位 レースNo 氏名 記録 順位 レーNo 氏名 記録
1 1204 河崎 鷹丸 1:20:37 1 1058 沼田 夏楠 1:31:52
2 1344 手嶋 真紀 1:21:14 2 1002 冨澤 いずみ 1:34:47
3 1383 平磯 志真 1:21:57 3 1495 小幡 真紀 1:42:32
4 1265 佐藤 範真 1:25:54 4 1488 今野 祥子 1:45:54
5 1321 高橋 良太朗 1:26:18 5 1512 白坂 奈津子 1:46:35
■出走人数440名、完走人数440名(完走率100%)

14Kペア
順位 レースNo 氏名 記録
1 2023 肥後 武蔵、肥後 蔵人 1:50:52
■出走組数31組、完走組数31組(完走率100%)

受付




スタート前~スタート




レース




ゴール




表彰式



Photo/Akihiko Harimoto